第1章 Webブランディングとは
ブランディングとは企業自身が提供できるサービスを明確にユーザの前にさらして選択してもらうことにほかなりません。それは企業がユーザに約束できることを提示し、伝えることだといえます。この約束をぼくらは「ブランドプロミス」と呼んでいます。
これまでの一般的なブランディングでは、ブランドプロミスを朝礼などで社長が社員に伝え、それを社員がサービスや製品と言う形でユーザに提供し、満足してもらうことによって何年もかけてブランドを築いてきました。ところがWebサイトを使うとブランドプロミスを直接ユーザに伝えることができます。
これにより、ユーザは、その企業がどういうサービスを提供してくれるのかを知ることができるので、逆に社員や製品にブランドプロミスの履行を求めます。社員はそうせざるを得ない状況に追い込まれて行動するため、提供するサービスが明確になるのです。このようにWebブランディングではサービスがユーザに訴求されるスピードが非常に早いということです。
それでは、今までのメディアではこれができないかというと、Webに比べると格段に難しいでしょう。不特定多数に向けたテレビCMの15秒スポットなどでは見ている人がその内容に興味を持っている確率は非常に低いと考えられます。新聞や雑誌などの広告も同様です。
それに比べ、Webサイトには問題を抱えた人が、その解決を求めてやってきます。それに応えることによって、確実にブランドプロミスを印象付けられるのです。これがWebブランディングの基本といえるでしょう。
第2章 ブランディングの本質